塩って安くてどこにでも売られてるじゃないですか、しかし市販品の塩は精製塩と呼ばれるもので、自然そのままではないため塩分のとり過ぎは体に悪い。とよく言われますが、これは精製塩のとり過ぎは体に悪く、自然の海水を使った塩にはミネラル豊富で、たくさん摂取しても体に良い塩なのだそうです。
なぜ海水を普通に煮詰めて売らないんだ?って話ですが、精製塩の方が低コストで作れるらしいんですよね。「瀬戸内海の海水の塩」なんか1kg100円ほどで売られています。
うちで海水を煮込んで塩を取り出したところ、2Lあたり1時間くらいガスを強火で出して煮込んで出来ました。そうするとガス代がかかるんですね。木炭でも何でも、企業が製品として売り出す以上、その辺でちょろっと落ちてる朽木を拾って1回だけ燃やす、とかは継続には繋がらないので、ガスを使ったり、コストのかかることで生成するわけです。
そうやってガスで煮込んで天然塩を企業の販売用途として作ったら、コストが上がって1kg1000円だとか、そのくらいの値段で売らないとその企業が存続できないから、低コストで作れる精製塩を売るわけです。
別にGHQが天然塩を禁止にしたから、だとかそういった陰謀論ではなく、企業競争と消費者が安く買える塩を望んだから精製塩が一般的に使われているだけです。
写真のように、天然塩を一個人が消費するだけならとても簡単。海でちょっと綺麗な場所で海水を汲んできて鍋で煮込むだけです。
コストはどのくらいになるのかは正式にはわかりませんが、1時間強火でガスを使った分だけです。100円にも満たないくらいかもしれません。
だんだん、海水が蒸発して、鍋の周りに白い塩が付着してます。
最後の水分がなくなって、ほぼ塩の状態。
焦げないよう塩をおたまで動かしながら乾かしていき、完成です。
こちら、最終段階。鍋にこびりついた塩を剥がして完成した状態です。
わずかペットボトル2本、4Lでこんなに塩が取れるとは思ってませんでした。これだけあればしばらくは塩には困りませんね。
1年に1回程度海でペットボトルで海水を集めてくるだけで天然塩が手に入りました。
保存用にお椀に移動させました。
黒っぽいのは鍋の黒ずみで、実物は若干黄色っぽい白です。この色は海水によって違うらしいです。舐めると普通に塩。しかし精製塩と違って海水のミネラルたっぷりで塩分の取りすぎを気にする中高年なんかにも良く、健康になれる塩ですね。