2年しか持たなかった。YB-9B互換リチウムイオンバッテリー、もう使用不可なので分解

バイク用のリチウムイオンバッテリーが2年前新製品として売られていて、9450円とちょっと高めではあったんですが長持ちして劣化も鉛電池より良ければお買い得かなと思って買ったんです。

1年目は冬の間も超せて問題なく使えてたのに、2年目に冬の間室内保管にしてたにも関わらず電池が急に全く使えなくなりました。高かったのに、とてもがっかりです。

お亡くなりになったリチウムバッテリー

内臓電池はたぶんモバイルバッテリーと同型の乾電池タイプを並列繋ぎして12Vにしたものが入ってると思われます。

充電しなくなった後、写真のように充電器を繋いでかろうじてデジタル表示が映る程度で、バッテリーとしては機能しなくなっていました。

モバイルバッテリーでもそうなのですが、安かったとか中華製なんかだとハズレをたまに引きます。そういったものだと同じく1、2年は平気でも突然充電しなくなった、などで壊れることがあります。感覚的に中華製は6割当たればよく、4割くらいはすぐ壊れる不良品のようなものが来る場合があると認識しておくと良さそうです。

その代わり日本製を買うよりグッと安いので不良品を掴むことがあってもお得なんですね。

このリチウムバッテリーは高かったのにすぐ壊れた大外れ品でした。

しょうがなく安い鉛電池を買いました

その後、バッテリーはどうするかって考えた結果。

ネットで売られているYB-9B互換の安いやつを1年ごとに買い替えるつもりで乗る。

2年持ったら大成功、と考えてバッテリーを維持していこうと決めました。

日本製ユアサバッテリーなんかは、2〜3万円します。その代わり5年くらいは壊れずに使えると思いますが、互換バッテリーは不良品率高めですがとにかく安い。3500円くらいで買えます。なので毎年交換しても日本製より安く済むわけです。

中身はどんな構造なのか分解してみます

使用不可なのでリチウムバッテリーを分解してみることに

中身は乾電池が数本入ってるだけと予想はできますが、実際どんな設計をしているのかチェックしておくのは良いことと思うので、とりあえず分解。

バッテリーは例によってなんらかの接着剤で硬く開けられないようになっているので、塗料乖離剤を塗りたくって接着剤成分を取りつつ、それでも開かないところをマイナスドライバーを差し込んでこじ開けました。

開けるとガラス繊維のような発泡剤のようなものがびっしり詰まっていました。バイクに使うものなので揺れないようそうしたものを詰めたんだと思われます。

リチウムバッテリーの中は発泡剤で満たされてました

発泡剤をゴリゴリ剥がしていきます

バッテリーの接続端子部分はネジで外れるようになっていて、両方外したら蓋が開きました。

上の蓋が開きました

デジタル表示の配線が一本残ってますが開きましたね。

あとこの発泡剤のようなものを削っていって、乾電池を取り出すところまでいきたいところです。

さらに削っていくと電池本体が見えてきました

頑張って削りました。

いやあ、これもう開けないって想定で発泡剤みたいなのを注入してるんだと思いますけど、けっこう剥がしていくの大変でした。ひと昔前にアスベストの除去とかあったんですが、たぶんそれに近い雰囲気じゃないですかね。

ゴリゴリ削って、とりあえず電池本体が見えるところまで来ました。本体の容量は小さいですね。

電池は硬く固定されていたので横をノコギリで切ってむりくり引っ張って取り出しました

正直、電池本体を取り外すまで長かったです。

発泡剤をゴリゴリ削って、それだけでは外れず、箱をノコギリで切って、底の部分がきっと接着剤で硬く固定されてるだろうなって、底をゴリゴリ削って地道ーに揺らしながらやっとこ電池が外れました。

乾電池ではなく、セルのようなものが入ってました。

想像してたのと違う形状のセルが数枚重なって入ってました。

モバイルバッテリーと同じなら汎用の乾電池を繋いで入れてるかなって想像してたのですが、

さらにセルを分解。この辺火花が飛ぶので安全な場所でやります。

さらにひたすら、発泡剤を剥がしつつ、ものすごい厳重に巻いてあるセロテープも頑張って剥がしつつ、出てきた電池はこんなやつでした。数えると12〜13枚くらい?

1枚あたり1ボルトのセルなんでしょうか。

これもまた、分離する時にハサミで切ってたらバチッと、まだ電気残ってるし、危なすぎるので外で安全なコンクリのところで切ってました。

セルの一つを分解すると、カーボン紙のようなものが入っていました

さらに分解を、1枚のセルを剥がしていくと、こんな紙切れのようなものが入ってました。なんだこれ?と思ってよーく見るとたぶんこれはカーボン紙じゃなかろうか。

これを何枚も重ねることで高密度の電気を貯められるって感じですね。

ああ、基本的なことは変わっておらず、基本炭が電気を蓄えられるのを、さらに薄くたくさん入れられるようになっただけなんですね。と思ったところです。

小学校の理科の実験の延長線上にあるものだ、と分解してみたらわかりました。

でも封をして開けられないようにして、パッケージ化したらわからないので売り物になるということです。

やはり炭を使う電池は基本、炭は手に入りやすいので、自作電池も可能な気がしてきました。

追記

分解したバッテリーは金属に当たるとバチバチっと火花が飛ぶので、通常のゴミ捨てに混ぜると火事の危険がありすぎるので、土に埋めることにしました。

リチウムイオンバッテリーは分解してみて、炭だとわかったので、多少金属も混ざっていますが、炭であれば土に戻ります。金属も元は鉱山などにあったもので、土に戻す、は別に悪くなさそうです。

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