結果からいきますと、気温と湿度も塗装の仕上がりにかなり影響してくるので、気温5度以下ならやらない方がいいようです。春から秋ごろがいいみたいです。
完成状態。クリアーのノリが悪すぎてツヤがない仕上がりでした。気温大事。
ここから塗装する前の記事です。
前回はたしか初めてタンクの塗装をして、ネットでやり方を探して見よう見まねでやりましたが、やっぱ初めてやっただけに抜けてる部分があって錆が早い段階で浮いてきて、1年半で塗り替えをすることになりました。
板金塗装もある程度熟練が要る仕事なのにネットでちょっと調べてプロ並みの仕上がりとはいきませんね。
前回やった記憶だと、塗る前に油分を落とす工程があるんですが、そこで油分落としを軽く考えてて、パーツクリーナーをシュッと吹き付けただけで塗り始めてたので、そこが原因かなあ、と思いました。
板金塗装の熟練の人の動画を何個も見てるとたしかに油落とさないと塗料が乗らない、とか言ってました。
あと重ね塗りし過ぎないだとか、乾かし過ぎない、なども載ってましたね。完全乾燥させてから次の塗料にいくと乗りが悪くなるから完全乾燥してないうちに塗るんだとか。
完全乾燥には2日くらいかかるので、1日以上おかないで塗る感じだと思われます。
ちなみにこちら、タンクのカバーなんですが、後から練習も兼ねてしっかり油分も落として塗装したやつ、小さいんで練習に使いやすかったんですが、これ半年以上経過しても錆が浮いてきてません。しっかり油分落としができてて、中の鉄に空気が触れないようになってるからなんでしょうね。
油が残ってるとそこにわずかな隙間ができて、空気が鉄に触れると錆びてくる。
油分落としは板金塗装で重要ですね。パーツクリーナーをちょっと吹きかけたくらいじゃ油分は取りきれないので、食器用洗剤でしっかり洗ってやると油に効きます。
塗料剥がし剤を塗って浮いた塗料を剥がしていきます。頑固なところはサンドペーパーなんかで剥がせます。錆なんかも極力落としたいところはリューターのサンドペーパーを使いました。錆落としにはリューターがかなり効率がいい感じです。
プラサフ塗って1500番でペーパーがけまでしたところ
この辺まではまずまず、下地は悪くないと思ってたあたりです。
シルバー2回塗り
左側は比較的うまくいった気がしました。
ムラになりにくいよう全体に均等に塗れるよう気をつけてやってたので
右側は多少雑にしても大丈夫かなと全体的にを意識しないでちょこちょこやったらムラがすごいことになりました。写真ではあんまりわからないですが、肉眼ではムラだらけです。続いてクリアーを吹きます。
一応完成、しかし、これで完成?という結果
結局1週間ほどかけてやったのになんか、ひどい有様です。シルバーもムラだらけ、クリアーもなんかツヤがない。おかしいなと。
工程は同じなんですけどね。特にクリアーの仕上がりがなんかクリアー塗りました?って聞かれそうなくらいツヤが出てません。
たぶん冬の気温が低い日にやると乗りが悪い可能性はあると思いました。クリアーは温めるとか読んだことがあるので、そこら辺も失敗要因だったのかもしれないですね。
シルバーのムラがひどいのは、プラモデル用の小さいエアブラシを使ったせいもあるかなと思いました。小さい面積しか塗れないのでムラになりやすいんですね。
これの解決策は、車用の大きいエアブラシにするか、ラッカースプレーを使うのが良さそうです。ラッカーなら広い面積を塗れるような口径になっているので。
シルバーとクリアーはラッカースプレーを使う。プラサフはけっこう簡単にきれいに塗れるのでそのままで良さそうです。
次回塗る時の参考用でブログというより自分が次回やる時読んでおく用の記事です。
仕事としてこの完成度だったら100%やり直し、とても納品といける感じではないですね。ただ自分のバイクで自分で使うものなのでこんな仕上がりでも仕方がない、と使うことはできます。
やはり塗料と道具揃えてと、おおよそタンクを一回塗るのにおおよそのコスト計算をしたら、塗料だけで2000円はかかってるので、失敗でも一年はこれで乗ろうかなと思います。こんな塗り方だと一年も経てば錆が浮いてきますからね。その頃にまた塗ればいいんです。
お店に塗り替えを出せば3万円くらいはするので、自家塗装で道具が揃ってれば2000円、毎年塗り替えしても5年目でやっと1万円です。スキルを身につけるまで仕上がりはひどいものでもコスト的には安くて技能も身につくと思えばこっちの方がいいかなと思いました。