後輪の荷台を固定してたネジです。ここがなぜかめちゃくちゃ硬くなっていて、全然取れなかったんですよ。中古で買った時から取れませんでした。六角レンチでグラグラ粘ったり、ペンチで動かしてみたりしてもダメ。
一昨年ごろに何度やってもダメだったのでしばらく放置してました。しかし自転車輪行なんかをするときにここも外せるとコンパクトで電車に持ち込みしやすくなるから、できれば外したい、と思っていて意を決して必ず外す、と先日頑張りました。ネジ外しの知識も前回よりついてきてたので。
ととりあえず六角レンチを使って普通に緩めてみようと試みます。ここでいきなり回ったような感触とともにネジが折れました。
そうなるともうやることはドリルで穴を空けてエキストラクターで抜くか、溶接して回せるようにするか、が選択肢になります。溶接は小さいネジなので失敗率がすごく高そうだからやめ、ドリルで穴を空ける作戦1択です。
けっこうな硬さで、ドリルを結局3本も折ってしまいました。
細いドリルで刃先が熱くなりすぎないように少しやったら水に浸けて冷やしてを1時間くらいかけてやったんですかね、上記の写真くらいまで掘り進んだところでエキストラクターを差し込んで回るかなっと数回試すも回りませんでした。食い込んでいってもネジが固着激しいのかまったく動かないようでした。
エキストラクターっていうのはこういうネジ穴が潰れてどうにもならない時に、ドリルで穴を掘って逆回転するドリル刃を刺して回すツールですね。これが強力でたいていの外れないネジも外せます。今回のネジは外れなかったけど。
小一時間ほどドリルで粘って穴を空けました。
しゃがんだ姿勢で1時間は腰にきましたね。0.8mmで最初の貫通をさせて、1.2mm、2mm、3.5mm、5mmと徐々に穴を広げていって、入っていたネジが通るサイズまで広げました。5mmでした。必要ならここからタップを使ってネジ切りをすると製品のようなネジ山ができます。
ナットを反対側に付けても固定可能です。うちにタップがないし新しく買うのも何かな、という気分だったのでナットで固定です。
まとめ
整備などで古い車両を扱うと、ネジの固着にはたいてい遭遇します。整備ができてもネジの外し方には悩むと思うので、いろんなネジの外し方を覚えておいた方がいいと思います。