空気詰めって何気に数台あるとけっこう手作業では年々面倒に感じてくるものです。
パンクするたびに手押しで空気詰めをするのも何度もやってると嫌になってきて、電動にしました。自動で規定値まで入るのですごく楽。
メンテナンスをバイク屋や自転車屋に頼んでるんであれば一緒に空気圧点検もしてもらえるのでこの面倒さに気がつかない場合もありそうですが。自分でメンテナンスしてると空気圧も自分で見るわけなんですけどね、パンクしたら当然自分で直しますし、その分パンク修理費で1000円くらいは浮くしバイク屋がないところでパンクしても10分もあれば直してしまえるので、パンク修理くらいは覚えておいたほうが便利です。
それはともかく、何にもしてなくてもタイヤの空気って昼夜の温度差が激しい夏だとか、冬だとか、置いておくだけで空気が減っていくんです。
暑いと空気は薄く、寒いと空気は濃くなる。その差でなんかだんだん空気が減っていくのでタイヤがしばらくするとへにゃへにゃになるわけですね。だいたい1台年間5、6回は点検しておくといいかもという雰囲気があります。
そして毎年5、6回も1台で空気圧をチェックして、足りなければ詰めるわけなんですが、うちは自転車が2台とバイクが1台、3台あるわけで、年間15回程度は最低でも空気圧を点検するわけです。パンク修理は別です。
けっこうバイク楽しい、って時期なら苦にならないんですが、長くなってくるとまた手作業で空気詰めか、携帯空気詰めだと250回は押さないと、と苦に感じてくるので、電動がいい、と思って電動空気詰め機を買う気になったんです。
届いたものはどんなものだったのか
綺麗なダンボール箱に入ってました。
中華製だと思われますが、一昔前の工場からそのまま送ってきたような工場くさい雰囲気はなくなってますね。クオリティ高めです。
強いていうのなら部品がまだ所々安っぽい古いやり方で製造してるところがあって、この1回目届いたやつは仏式バルブのネジ穴がうまく入らなくて返品したものなんです。新しく2台目届いたのは全部のバルブチェックしたら全部うまく入ったのでやはり不良品だったようです。
空気詰めで先端のバルブがうまく締まらなかったら空気入らないですからね。致命的な箇所です。2回目のはバルブホースも取り外せるのを選んでおきました。
スペックは5200mAhのバッテリー容量があります。
いざという時はスマホの充電器としても使えるとか、5200mAhならスマホ1回満充電できるかなと言った具合で、本当にモバイルバッテリーも使い切って、あ!これが残ってた。くらいピンチな場面でないとあんまり役に立たないかもしれないですね。
空気詰めとして使うと、満タンにして4、5回使ったら空っぽになるかな、という速さで無くなっていきましたが、空気詰めとして1日に何度も使うことは稀なのでこのくらいの速さで無くなっても問題ないかなと思うペースでした。
開けた瞬間
マニュアルと、付属のバルブ、Type-cの充電ケーブルと本体、が収まってます。中身も日本製と同等程度の雰囲気になってました。改善が進んでます。
中国製品というと10年くらい前だと前述した工場から油にまみれたまま送ってきました、のようなクオリティが多かったんですが、だいぶ変わりました。今や上海のあたりは昔と違って年収1000万円だとかの高級取りが大勢いる大都会で、昔のラーメンマンが拳法してたような村ではなくなっているので、それに合わせて製品のクオリティも上がってるんだと思われます。
こちらは付属のバルブとType-cの電源。
自転車とバイクに、車とボールにも入れられるようバルブが付属していました。
いわゆる日本によくあるママチャリのタイヤには英式バルブが使われていて、それが付属してる商品と無いのとがあったので、英式バルブが付属しているかはちゃんとチェックしておいたほうがいいです。
中国製で、世界中に売り出してる商品なので日本製に必ずしも対応しているわけではないんですね。alibabaなんかを見ると、輸出国はヨーロッパとアメリカがほぼ締めていて、日本は1%未満の輸出量でした。なので日本製を重視しろ、とはなるはずがないのです。
そんな中ちゃんと英式バルブも入れて、日本語マニュアルまでしっかり用意してくれている体勢はむしろありがたいレベルです。
で、他に仏式バルブ、これはロードバイクなどの細いタイヤによく使われてるバルブで、一般的ではないですが、ロードバイク界隈ではほぼ仏式です。これもロードバイクに乗る場合は必須なバルブです。
何もつけない状態だと米式バルブなのだそうです。これは日本では見ないバルブなのでアメリカ向けでしょうね。日本で使う分にはただのソケットと思うしかないものです。
あとは、ボールに空気を詰めるバルブと、よくわからない筒のようなの、たぶんこれはビーチボールだとか、浮き輪の口に差し込むタイプです。海水浴なんかをする人は口で空気を送り込むよりずっと楽なので重宝すると思います。
バルブの重要なところなんですが、1個目を買った時にバルブのネジが甘くてうまく固定されないのが混ざっていて、こういうものなのか?と思いながら何度も試しててもやはりすぐ取れる、ネジが全然入っていかない、締まった、と思ったらポロッと取れる。を手が痛くなるまで続けてようやくこれは不良品、と気がつきました。空気を詰める商品なのに空気が漏れるんではまったく意味をなさないので、この今ブログに載せてる商品は返品しました。中国製に限らず、長く使いたいものはまずは動作チェックは欠かさないようにするの大事だと感じました。
付属の袋、この巾着袋はもうおなじみですね。一律にほとんどの中華電気製品についてきます。とりあえず傷をつけないように巾着袋に入れておけばいいでしょう。
メインの本体、でかいですね。
ボタン操作も液晶も文字が大きく、マニュアルがなくても理解できる簡単操作でした。
パソコンなどでお馴染みな電源ボタン。これを長押しすると起動。
もう一回押すとブルブルブルと空気が出てきます。
もう一回押すと停止。
長押しすると電源オフ。
Rボタンで平均的な車、バイク、自転車、ボールの空気圧設定に変えられます。
上の方にマークがついているのでわかりやすいですね。
基本的な空気圧なので、下の+-ボタンで0.5ずつ上下させることもできます。ちょっと空気圧高めがいい、だとか低くしたい、と操作に慣れてきたら変えてみるのも手です。
空気圧は設定した空気圧になると自動停止するようになっていて、うちで試したら初期設定の自転車の空気圧で程よくパンパンになって自動停止したので、機能に不満は感じませんでした。
初めて使うときは空気の入れ過ぎでタイヤが破裂したらどうしよう、といった不安もありましたがとりあえず変にいじって高すぎる空気圧に変更しなければ問題なさそうでした。
こう、Rを押すとクルマのマークから、バイクに、自転車とボール、とシルエットだけでわかりやすかったです。
自転車マークですね。35PSIに自転車は設定されていました。PSIってなんの単位なのかは分かりませんが、35PSIだと自転車にちょうどいい空気圧、と覚えておけば良さそうです。後に何度か空気圧をチェックしながらやったら35PSIは最低限の設定値でまだグニョグニョしました。適正値は自分で車種によって違うので測りながら適正値に合わせていきます。自分のロードバイクだと42PSIだと適正値でした。
これはボールですね、バスケットボールのマークがついてて分かりやすいですね。
付属のバルブの注射器のような形状のを差し込んで空気を入れるんだと思います。
浮き輪などは台形型のバルブを差し込むと空気を詰められます。ただこの辺はバスケットボールと浮き輪の空気圧が同じなのか、は不明なのでもしやるなら薄い浮き輪ならちょっと空気圧低めから試してみるのが安全牌ではないかと思います。
右側のお天気マークは、懐中電灯もついていて、押すと光ります。明るさは夜道を歩くくらいなら明るく照らしてくれるかな、と言った具合です。緊急用としては十分な性能ですね。もう1回押すと点滅して、山で遭難した時なんかSOS信号として役に立ちそうです。こういったライトの機能は中華製あるある、なほぼ付いてる機能なので、遭難しそうな場所に行く場合、たくさんあればどれかは充電が残っているはずなので役に立つかもしれないですね。
懐中電灯を消してみた側面。Type-cの差し込み口も見えます。右に見えるのは本体と一体になっているタイプのホースです。このホース一体型よりも分離式のほうが使いやすかったので、2台目は分離式のにしました。
なんでかというと、ホイールの差し込み口にネジ式なので回さないとくっつかないんですね、するとホース一体型だと本体も一緒に回転させないと入らないという、けっこう面倒な形状をしているので、ホースだけホイールにつけてから空気入れ本体をくっつけるほうがやりやすい、と思ったからです。
このネジ式じゃなくて、差し込んでパチン、と留めると固定されるようなのだともっと楽なんですがね。
ホース面、収納式になっています。便利です。ホースが一体になっている以外は。
反対側、スピーカーのような穴、ここは空気を取り込む穴です。
裏側、英語で空気圧のPSI値が載ってます。だいたいこのくらいだよってことですが、車種によって多少違いはあるでしょうから、どうしてもぴったりに合わせたい場合は別途空気圧メーターを買って、車種に合わせた空気圧と照らし合わせながらPSI値を変更するといいと思います。
だいたい日本製の空気圧のメーター読みだと自転車2.5で、バイクも2.5〜3くらいですよね。色分けしてあって入れすぎだとか、赤緑黄色で分かりやすくなってるのがよくあります。その辺PSIという馴染みのない単位と比較しながらやっていけばよさそうですね。
これは標準の米式バルブです。日本ではほとんど見ないか、外車だと使われてるかもしれません。けれど平均的な庶民ならあんまり使う機会はないでしょう。
仏式バルブの挿入ソケット、と思って間違い無いです。
付属していたバルブ類、英式バルブもあるタイプを選んだのでこんなセットでした。この英式バルブはたぶん後から入れたんじゃないかな、といった雰囲気はあります。
バルブが不良品で返品したものなので、根本の米式バルブと仏式バルブがしっかり入らなかったのと、英式バルブもなんか曲がっててしっかりホイール側のバルブに入らなかったので、返品になったのです。
ここは安いパーツではあるものの、ネジが入っていかないだけで全てが台無しになるパーツなので、しっかりした作りにしたほうがいいと思いました。
使用寿命
目安はたぶんリチウムイオンバッテリーが終わった頃ですね。2〜3年持てばいいんじゃないでしょうか。でも基盤などはまだまだ使えるのに捨てるのは勿体無いので、バッテリーを交換して使うのも手だと思われます。
終わり