みるからに田舎のおばあちゃんが作ってそうなのが準備できました。
これまだ完成ではなく、ここから発酵して旨味を凝縮させてからやっと食べられるようになります。手順は1度やってしまえば難しくはなく、誰でも1、2回でマスターしてしまう程度です。
用意するもの
・塩 5%程度
・米ぬか 10〜20%程度
・穴の開いてないビニール袋など(密閉できるもの)
・数日天日乾しして水気が抜けてクニャクニャになった大根
・漬物樽
うちで揃えたのは漬物樽と米ぬかは新しく買いました。漬物樽はどこのホームセンターでも売ってて、一番小さい5型で500円、漬ける量によって各自サイズを選べばいいと思います。袋は一番おすすめは専用のビニール袋で、150円〜300円です。何事もわざわざ専用、と用意されてる物を使うのが楽にいい結果を出せる品物なので特別お金がない、だとか理由がなければ専用品を買ったほうがいいでしょう。ちなみにうちは5円で買ったスーパーの袋を使いましたが。(毎年数回やるつもりなので低コストでできるかをテストする意味もあります。)
米ぬかは、玄米を精米した時に出るクズのことを米ぬかというのだそう、だから一般的にはタダでくれるもの、で売り物にするのはおこがましい製品なのであまりスーパーなどで売ってるというのがなく、竹の子なんかの時期に一緒にタダで配ってたりします。
それ以外の時期は無意味に商品棚を圧迫するだけなので置かないのでしょう。売り物にするにもタダで貰えるもの、が定着しています。なので探すのも面倒なのでメルカリで買いました。送料込みで300円。箱や袋にテープと手数料考えると寝てたほうがマシな金額だったのでありがたくお買い上げして使わせてもらいました。こちらも探す手間考えるととても助かった。
仕込み方
写真のようにできるだけみっちり大根を折り曲げながら詰め込んでいき、1段ごとに塩をパラパラっと(ご飯にふりかけをかけるくらいうっすらとで、かけすぎると塩分が強すぎて食べられるものじゃない)かけて米ぬかをかぶるくらいかけて2段目、3段目、と続いていきます。
全部仕込んだら袋から空気を抜きながら密閉して、蓋と漬物石を載せて完成です。
そんなに難しくなくて、これに慣れてきたら唐辛子や果物を混ぜたりして漬物の味を変えることもできるんだそう。
ただとてつもなく漬物臭いので、室内保管は無理。雨風を凌ぐよう袋をもう一つかぶせて外に置いておくのが良さそうでした。
重りに使った漬物石はずっと前に持ってきたほんの少しだけ綺麗な赤いマンガンが付着していた微妙な石を使いました。重たく削りにくくて使い道に悩んでた石なのでいい利用方法になりました。
これで1、2ヶ月後、自家製のタクアンがおかずになりますね。
自家製と市販品は違いがあって、市販品はとにかく短時間でスーパーに並べられるよう、発酵の一手間をしておらず、タクアンの味がする漬物らしい食品を売っているらしいです。本物の発酵食品は自然の熟成をするので何ヶ月も待ち期間ができてしまい、食品工場の経営はそれでは成り立たなくなってしまいます。なので短期間でそれっぽい味のする食品を出荷するわけですね。
自家製の場合、熟成に何ヶ月もかかってもほとんど手間ではなく、むしろ勝手においしくなってくれるので都合がいいわけです。そういった点から、本物の菌を繁殖させた自家製発酵食品をわざわざ作るのは悪くないのです。