ある日突然、何もしてないのに変速が動かなくなった。
動かなくなった部分は手元の変速機でタイヤ側ではなかったからそんな大事でもない。手元の変速機の役割はワイヤーを引っ張って固定しておくだけなので。
しかし変速が効かないとやはり乗り味は楽ではないので、とりあえず新しいの買わないで自分で直せないかやってみることにしました。無理なら買えばいいし、と言った気持ちで。
日射しが強烈に暑い夏日だから、クーラー効かせた部屋に持ち込んで変速機の様子を見てみる。整備に限らず夏日に外で作業するっていうのはそれだけで堪える。頭も回らないし体力の消耗もありえないくらい太陽に吸い取られていくのです。
とりあえず変速機の写真1枚目、ドロップハンドルのバーテープを外し、ゴムの部分をドライバーを使ったりしてずらして変速機の中身を出す。
なんとなくボロっちいのは使用中だからで、整備サンプルの新品ではない実際の現場はこんなボロを相手にすることもある、ということで。
変速機を開けると、隙間に1本だけ金具が入っている。ネジで固定もされてなくペンチなどでスッと外せるこれがキモで、この金具が入ってることで1段、2段、とカチカチカチという音と共に変速が切り替わる部品です。
構造が実際の写真だけではわかりにくいから手書きの構造を書いてみました。
変速機の中はこんな構造になっていて、さっきの金具が反対側の凸凹に挟まって固定される、動かなくなった原因もこの金具が経年劣化で開きすぎて回らなくなったようでした。最初は動かないのはグリス不足で回らなくなったのかも、と想像してたのが予想とは少し違いました。
何度か動作確認をしながらこの金具が原因、とわかったのでペンチでググッと握って幅を狭くしてから取り付け、変速が動くかチェック、を繰り返し適当に動くところで修理が完了でした。
自転車は構造が簡単なので、日曜大工でもなんとかなったりするレベルです。
あとは、外した手順の逆に元に戻して修理完了です。
これは実際の金具が入ってる様子。ネジで固定もされてないので、適切な場所に入れてやれるようやってみることです。変速機によって形状も違うはずなので、難しくはなく、ちょっとやってみればなんとかなる程度です。
こちらは金具が入ってる方と反対側、黒ずんでてぼろいですね。しかし肝心の変速を固定する凸凹は割れてなかったので、こちらの故障ではなさそうでした。なので一応グリスを塗布して蓋を閉じて修理完了しました。
まとめ
修理後の乗り味は、特にかもなく不可もなく以前の変速と同じように効くようになりました。新しいパーツを付け替えたわけではないので特別感動もなかったのでした。
修理費用に関しては労力以外はグリスしか使ってないので1円ほどでしょうか。とりあえず修理不可になるまではパーツを交換せず乗り続けてみようと思います。