ちまたでよく売られているメッキをかけたフェイクアクセサリーですが、これ買ったすぐはきれいな輝きをもっていてまるで本物のように見えます。でもとても薄いメッキをかけてあるだけなので、普通に着用すると1、2ヶ月ほどでメッキが剥がれて地金が見えてきます。剥がれかけは見た目もくすんでとても外につけていく気になれない様子なのでそのまま捨ててしまうことも多いと思います。
うちでもこういったメッキネックレスはもっていて、例外なく金色のメッキが取れてきて黒ずんだような色になっていました。しかしDIY shopとしてはなんとか再生する方法はないか、と探っていたところです。
もちろん大金をかければ業者に頼んで厚い24Kメッキをかけてかなり長持ちするネックレスはできます。頼むだけなので簡単、ただし料金は当然高額になりがちです。
そうすると、あくまでネックレスを買った値段より安く補修できることが前提で方法を模索してみました。
必要なものは、百均でも買えるサンポールの類似品ナイス1本と、ホームセンターで買える100円ちょっとの2000番の水研ぎ紙やすり1枚、だけでできます。それだと予算は220円〜300円以内で大抵揃うはずです。
やり方
ナイスを適当な容器に入れて、メッキの剥げたネックレスを漬けます。時間は様子を見ながら1、2時間ごとに見てメッキが完全に取れたかな、となる程度まで、気温や環境で変わってくるので、自分の目で様子を見ながら、がベストです。
有機溶剤なので臭いも臭いし体には毒なので外か窓を開けたところでやりましょう。密室だと倒れる可能性もあります。
メッキを剥がしたネックレスは、水で洗い流し、ナイスの液はトイレあたりに流します。(トイレ用洗浄液なのでトイレに捨てて問題ありません)
と剥がれたネックレスがこちら。地金がニッケルだったので銀色に発色しています。
シルバーやロジウムが銀色のイメージがありますが、ニッケルも銀色をしています。なのでニッケル地金剥き出しにして銀色のネックレスとして再利用することにしました。
こういったメッキアクセサリーだと、地金はだいたいニッケル、真鍮、銅、鉛、が使われやすいです。なぜなら安いから。地金が安いから安いアクセサリーができるんです。
それで発色はニッケルは銀色で、真鍮はゴールド色っぽいけど違うとわかるゴールド。銅はおなじみのオレンジ、鉛は灰色っぽい色をしているので、再利用するなら鉛以外だとなんとか見応えのするネックレスになるんじゃないでしょうか。
これはメッキを落として研磨する前の写真です。あとはこれに2000番の紙やすりでひたすら磨くと、キラキラしたネックレスになって再利用できるようになります。
地金剥き出しのニッケルなのでもちろんニッケルに金属アレルギーのある人はつけないか、服の上から身に着ける、などの対策をした上で使用してください。