突然のガサ入れ、朝7時に県警がいきなり部屋に入ってきた

そろそろ精神的にも落ち着いてきて、冷静になってきたのでブログに起こそうと思いました。

2024年9月18日の朝7時に、いきなりドンドンッ、ピンポーン、ピンポーン、と連射して、え?こんな時間にそんな非常識なチャイムの鳴らし方とは、なんかやべえやつに違いない、出ないでおこ、って思ってたら、窓ごしに新潟県警でーす。いますかー?の声で、は?警察がなんの用?と半ばパニックになりながら急に目が覚めて窓から玄関を見ると、5人くらいの白いワイシャツ着たそれっぽいのがワラワラといた。

この時点で、はい?はい?はあ???なにこれ??と思わず口から出てしまうほどびっくりした。

とにかく警察が来るってことはなんらかの確定した捜査でしか来ないだろうしそもそも拒否権がないのはだいたいわかってたので玄関を開けなければいけなかった。

そうしたらドカドカと上がってきて俺の部屋に来て、「捜査令状」を見せてきたんですね。ハンコもあり確定のようでした。普段自分の部屋に人なんか来ないしそれが普通の暮らしだったのでその時点で精神的にストレスマックスでしたね。

それでいったいなんの容疑で俺がガサ入れ受けないといけないのか、と身に覚えが無さすぎて話を聞いてると、どうやら去年から始めたヤフオクに出品中の健康茶が、商品説明に薬機法違反に該当する誇大広告に当たる「効能」を書いてるところが該当したかららしい。効能って腎臓病に効く、とかそういうことらしい。

そんなことでガサ入れが来るのかって思いつつも、捜査令状を持っている以上捜査はしないといけないので、部屋の中の物をすみずみまで漁られた。あまりに突然で、普段誰も触らない自分の部屋の物を漁られるのはあまりにもストレスが大きくて、警察も下っ端であろう若いのがまるで友達かのようにいろいろ関係ないこと聞いてくるので、それ今回の捜査と関係ない話だよな、って言ったら黙ったり、こういう捜査ついでに物盗む警察官の逮捕された事件もあるので要監視して、朝4時に寝付いたのに朝7時にはストレスMAXで頭フル回転で対応しました。

それでガサ入れなんかせずお茶っ葉が該当なだけならそれだけ持っていけばいいと思うのだが全体を漁ってたのはなんでだろうって考えてたんですよ。で◯麻とかそういうのを持ってないかってのを執拗に調べてたみたいです。なんで◯麻?と思ったけど警察目線だと◯麻なら見つけたらその時点で言い逃れできない、警察にとって見つけたら簡単に大手柄なブツだからやっきになって探してたのかなと思いました。

なんで俺が◯麻持ってそうに思えたのか、ガサ入れの礼状を取るほど気になったのかですが、たぶん出品中の商品の中に喫煙具でパイプタバコ用の網を出していたのと、ジュエリーショップでたくさんマリファナネックレスを出してたあたり、あとは家庭菜園をしていた、このあたりから◯麻も持ってるんじゃないかって思われたんじゃないかなと思います。

それと今回来たのは新潟県新発田警察署っていう、小さな田舎町の警察だったので、こんな細かい事件でも拾っていって実績上げないといけなかったのかなとか、いろいろ考えました。

ガサ入れ完了後、取り調べ調書作成のため間借りしたらしい地元警察署の取り調べ室に連れて行かれます。朝9時ごろで、見た目から警察ってわかる姿してるんで、近隣にはすぐにバレた感じですね。午後には噂のネタになっていたことでしょう。

取り調べ内容は別に照明を向けられてお前がやったんだろう、とかお前は犯罪者、とかドラマにありがちなのは特に起こらず、提出用の供述調書作りで2時間半ってところでした。まずはこういう場面ではありのままのことを話すべきですね。私生活のこととかいろいろ聞かれますが、ほぼまともに話したところで相手は内容に興味は持ってません。調書さえまとめられればいいので、少し話しにくい事情でも協力的に見えるように話しましょう。それが早く終わらせる方法です。ここで違和感のある内容を話したりすると突っ込まれて時間がえらい伸びたりします。

12時ころには開放。

長く感じる時間ではありましたが無事でした。ただものすごいストレスを感じていたので、その後2週間もの間トラウマが抜けず苦しみお酒におぼれましたね。

なにが1番トラウマだったかというと、普段人なんか来ない自分の部屋っていう領域にズカズカと入ってこられたあたり、怖さもあり苦痛で、安全領域だと思っていた自分の家は安全ではないのか、とかショックで心が安心できず、家に居るのが嫌だと感じました。

それが2週間くらい続きましたね。なるべく不安にならないように外に出て歩いてお酒飲み、心が押しつぶされないように過ごしました。

2回目の取り調べ調書の続き

9月18日から2週間後、10月1日にそのガサ入れをした警察署によばれました。調書って無駄に長いから、呼ばれたと言っても新潟までは150KMくらい離れてて、バイクで60KM/Hで普通に行っても4、5時間、電車だと2時間50分、ガソリン代だと往復2400円、普通電車だと往復4000円。向こうが呼んだのに自腹ですよ。裁判所とかもそうなんですが、ああいうところはなぜか自腹切らされます。事務所内の目の前にコピー機あるのに使わせてくれず、一回10円のコイン式使わされて裁判所の資料だしたことありました。

人生で警察署に呼ばれることなんて滅多にないのでしょうがないとして、慣れてて疲労も少ないであろう電車で行くことにしました。電車で新潟経由で東京まで行くのは何度もやってて慣れてて疲れない、ストレス値かなり高いのでなるべく余計なストレスを浴びないようにするためですね。

取り調べ中の内容は家族のこととか普段の生活だとかそういうけっこうどうでも良さそうなことを書かないといけないらしく、形式的なものであってもそれに沿った内容の調書を作らないといけなそうでただ座って相手の言う通りにほぼはいはい言ってるだけでした。話聞いてると事前に詳しくこちらのことを調べていて、ほぼ答えを知ってることを質問して正解かどうかの答え合わせのような感じでした。Facebookとかで経歴を見たかなって感じもしました。指紋とか写真も撮られましたね。基本そういうとこ行ったら取られるのかなって感じです。

時間はだいたい4時間くらいで、別に大人しく応じて協力しておけばスルスルと進んでいくのが警察とかなんとか署の習性みたいなとこはあるので歯向かう理由もないのでスルスルと進んで、(といっても4時間おっさんと1対1で対面してるわけでお尻も痛くなればちょっと休憩もしたいくらいの疲労はありましたが。)

正直おっさんの身の上話なんて誰も聞きたくないしお金払ってキャバ嬢やガールズバーの姉ちゃんくらいしか聞いてくれない中、仕事であれなんか身の上話を聞かせてほしいというので普通にいろいろ教えてあげましたけどね。

午後17時解放

電車は18:07、1本だけです。それ逃すと宿泊です。とはいっても駅まで近くて十分余裕を持って電車に乗れましたが。田舎町とはいっても歩いてると寂れかけた商店街に若者が戻ってお店をしてるところや、学校帰りの高校生だとか、知らない町の雰囲気を見れたのはけっこうよかったと感じました。よくわからない田舎町に降りてみるのも楽しみなのだと感じました。そこで生活する人たちの姿とか、古い町並みでノスタルジーを感じるとか、いろいろあります。

ちなみに押収されたお茶は戻ってこないのだそうで、権利放棄書にもサインさせられました。金額も大したことないし比較的被害は小さいほうかな。諦めが付きやすいもので助かりました。

一番つらいって感じたところ

結局2週間も心にショックを感じ、メンタルを保つためにお酒を飲み、普段と違う景色みたり、家に帰りたくなくなったりしたのですが、突然のガサ入れで普段は誰も入らない自分の部屋にズカズカと合法的に入ってきて部屋の中漁り強制的に警察署に連れていかれたあたりですね。

ショックが大きかったです。捜査令状を持っているんで断ることもできない、行きたくもない警察署に断る権利すらなく連れていかれたわけですから、自分の家の自分の部屋、一番安全で安心な場所であるはずのところに合法的に入ってきたあたりがやはり一番ショックを感じたんじゃないかと思っています。

別に事前にアポ取りがあって呼び出されたなら警察署だろうが労基署だろうがそんなに心理的ストレスは大きくないので気にもならないのですが、やはり自分の部屋はなんかとてつもないトラウマとして何十年も忘れることができない体験をさせられた感じがしました。

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