たぶん誰もが海にいったら一度は考えそうな、拾ってきた貝殻をネックレスにする企画です。
元はこういったツヤも輝きもない貝殻を磨いて真珠層を浮き出させて美しい感じに仕上げていきます。貝って殻を作るのに自分の体から体液を出して固めていくので、その時の体液が固まったものが真珠となるんです。人間も体内に異物が入ると、骨でコーティングして害のないようにするように、貝も体内に小石などの異物が入ると真珠層でコーティングして、取り出されたのがジュエリーに使われる真珠として出回るわけですね。
なのでアコヤガイとか有名な真珠の貝に限らず、ほとんどの貝でも真珠は製造可能だったりします。ただ身が小さいとほとんど取れないので大きい貝を使うわけです。
まずはネットの検索でサンポールの原液に漬けると表面の岩っぽいのが取れて真珠層が出てくるというのを試してみました。
シュワーっと泡立ってます。20分程度と書いてありましたが、20分では変化がなかったので1時間ほど経ってから引き上げたら、真珠っぽい虹色のツヤが出ていました。でも指でちょっと押すだけでパリッと割れるほど脆くなっていたので、サンポールが効きすぎだったようです。
続いて2個目、今度はサンポールに漬けないでサンドペーパーで表面を削っていってみました。強度を維持するためですね。これが削った時に出る粉がとてつもなく臭いのと、肺に入ってはいけない感じがするので、扇風機を外に向けて、そのすぐそばで粉を吸わないように削りました。
けっこう骨の折れる作業で音もガガガガっと出るので、2、3日に分けて近隣からクレームが出ないよう気をつけながらの作業でした。
サンドペーパー100番400番、1500番、2000番と金属磨きと同じ工程でやった結果がこちら。
生物なので薄い殻の部分に穴が空いたりはしましたが、置き物としても映える仕上がりです。光に照らすと真珠と同じように輝くサザエができました。
写真のは磨いた後クリアーを塗ってよりツヤがあって、輝くようにしてあります。
こちらは他にも拾ってきた貝殻を磨いてクリアーを塗って、ネックレス用の穴を開けたものです。
YouTubeにも動画を上げてます。動いた方が質感がわかりやすいです。