こんな具合にですね、少し風の強い河原にテントを張っていて飛ばされそうだったので抑えてたらそのままフワッと浮いて風の力とテコの原理であっさりとポキッと折れてテントも突き破ってしまいました。
その後も2日テントで寝る予定だったので、1本足が折れた状態でバッグなどを支えの代わりにしたりしてなんとか雨風は凌げたのですが、やっぱりピンと張ったやつがいいですね。
GWというと、東北地方は夜がまだ寒くて、テントで夜のそよ風を防いでおかないと、普段は気にもならないそよ風で体温を奪われて凍えて眠れない状態なのです。
そういう旅事情はさておき、旅から1ヶ月が過ぎて私生活も普段を取り戻したあたりから修理パーツを探してみよう、ということです。
急遽近くのコンビニ指定でAmazonお急ぎでテントを注文するって手段もあったんですがね、そのために1、2万もするテントを買うのか、と思ったら少し我慢してうちで落ち着いてから修理パーツがあればそれで直せないかな、とか調べてみようと思ってました。
ぽきっと折れてますね。形としては凸の先端のところが折れたみたいです。
ちょっと引いて撮ってみました。
これと同じ型のテントがもう売られてなかったんですよね。3年くらい前にnature hikeのソロテントで1万900円で買った記憶があります。なので頑張って探せば交換用のポールも売ってるんじゃないかなと、naturehikeに直接問い合わせるとかもありだと思いますが、できるだけ順番としてはストレスにならない早くてわかりやすい順に探していきたいと思います。
参考に長さと幅を測ってみました。
長さは大体50cmとポールの差し込み口が5cm前後でした。
幅はぴったり8mmでした。
先端の差し込み口の径は6mm、か6.5mmくらい、でした。6.5mm以内なら刺さるサイズです。
このポールは内側にゴムロープが入っていて、同じポールがあればちょっと難しいらしいですが交換可能だらしいです。できれば、同一メーカーでこれ1本だけ取り寄せて交換、がベストなんですが、ちょこっと検索してみたら、うーん、見つからない。
なので調べることにちょっと時間をかけてみて、どうにもならないようなら、アルミ溶接の手段はないか、とか色々安く上がりそうかなという手段を探していってベストなところをチョイスしてみようって考えです。
Cycling 1 Ultralight Tent 20D Plus(サイクリング 1 ウルトラライトテント 20D プラス
買ったテントはたぶんこれです。naturehikeのサイトだと15990円で売ってますが自分がAmazonで買った時は10900円、で他の人が使ってる動画を見たらタイムセールで6000円だったと、6000円ならポールの補修を考えずに本体を買っちゃった方が楽ですね。でも今は探してももうないので、手探りでいい案を出していきましょう。
正規代理店に問い合わせる
を考えてみました。しかし正規代理店らしきサイトを読むと、正規代理店で買ったものしか保証しません、と書いてあります。えっと、確かAmazonで正規品、と書いてあるのを買ったはず、と思って注文履歴を見ると、
naturehike正規品、とは書かれてますが販売元がTentock JPとなっています。
guangzhoushi, guandongsheng / baiyunqu と中国の住所が載っています。naturehike自体も製造を中国にしているので、製造元の中国工場が横流しをしているんだと思われます。
テント本体は中国工場からの横流しだとして、正規代理店より安く・・は今してないみたいですが以前は安かったのですが、コロナでキャンプが流行ってると知って値段を上げたのだろうと想像できます。
とりあえず正規代理店から買ったものしか修理の受付はしない、と書かれてました。
Amazon見るとたぶん中国工場の横流し品ばかりで、正規代理店は自社のホームページを持ってるだけ?福井県でやってるらしいのですが、伊藤忠商事から受けた代理店で繋がりはよくわかりませんが正規代理店からこの状態で買う人がどれほどいるのだろう、と思ったりもして、今後どうなるのか方向性が気になるところです。横流しに売上を取られて潰れてしまうのかどうか、といったところ気になりますね。
それで結局自分が買ったのはどうやら中国工場横流し品だったようなので正規代理店から有償修理は受け付けてもらえないことがわかりました。
同じサイズの修理用ポールを探してみる
長さ50cm、幅8mm、差し込み口が6mmで、アルミのポールが売ってないか探してみました。
これもなかなかまったく同じサイズ、というのは売ってなくて、長さ32cm、だとか微妙に違うのが補修パーツとして売られていました。alibabaとかでOEM生産を頼む、という道もありますが1本だけはやってくれるはずもないので、例えば1万本注文して同じようにテント折れて困ってる人にも売るとか、手はなくはないですが、欲しいのは1本だけなので、売ってるところを探すのがいい選択だと思います。
現時点ではけっこう探してみても見つからなかった。という状態で、後から希望のが見つかるかもしれないのでこれはダメだった、とはせず保留。
修理を試みてみる
アルミのポールが折れたわけですので、アルミなら家庭用バーナーでも加工できる金属ということもあってなんとか接着を試みてみたり、強度のある接着剤を使ってみるだとか(工業用接着剤だとバイクなどのフレーム溶接の代わりに接着剤が使われるほどの強度があるものもあります。)。
いろいろ試せるので、これからやってみるところです。
まずはポールを分離、該当箇所を取り外して単体にしておきます。その方が修理しやすいです。分離は簡単て、先端を引っ張るとゴム紐を結んでるだけなのでなんとか外してポールを分離させます。
ポールの結び方はもやい結びという結び方で、それ以外の普通に固結びをしてもポールの中に入らないので、もやい結び、と検索してその結び方で組み立て時にやるようにします。
折れた箇所。1本だけ折れてます。なのでこの箇所を、テント設営時に曲げても問題なく使える強度でくっつければ直るはずです。
とりあえず以前バイクパーツを補修するために買った、うちにある強力接着剤メタルロック、これを試してみます。メタルロックは結構強力で平面に塗ってもなかなか取れない吸着力を発揮してくれたので、ただ今回はテントのポールという、そんなに強くはなくとも曲げる力がかかる箇所に塗るので耐久性がどうかな、といった心配はあります。
使ってみてダメならまた別の方法を模索するんですが。
塗ってみました。1回目は真っ直ぐ固定するためにちょこっと、2回目で強度を増すために厚塗りして。実用強度までは夏30分、冬3時間だそうです。混合して2、3分で水飴のように硬化してくるので、垂れないよう少し粘りが出てきてから塗り付けします。硬化してからは、一応実用強度が30分でも、完全硬化には1、2日はかかることがほとんどなので、急いでなければ2日ほどおいてから試すのがベストな硬さになってるんじゃないかと思います。
曲がり耐性はあんまり無さそうな気もします。後ろに写ってるヘラにくっついた接着剤をペンチでパキパキと割って剥がしてたら、がっちりくっつきはするんですが、強度は飴玉くらい?っていう印象なので、とりあえず自宅でテント設営して強度は大丈夫なのか調べてみます。
あっさり折れた。
1日待って充分乾燥させて組み付けて、少し曲げてみたらパキッという音と共にあっさり折れました。メタルロックは硬くはなるんですが曲げ耐性などはやはり飴玉と同等といった強度でした。指で押す程度の曲げなら硬さは充分、強めに曲げるとすぐに折れます。
アルミのポールといってもただのアルミではなく、航空機にも使われる強度があって曲がりにも強いアルミ合金のポールだらしく、そこら辺の一般的に強度がある接着では太刀打ちできないと判断しました。
ここからアルミのろう付けとか、アロンアルファとか、そういうのも試して見ようと考えてましたが、たぶん徒労に終わるのが見えているので、他の方法を試してみます。
補修用アルミパイプ
2022年7月2日追記
2ヶ月くらいゆっくりと試行錯誤してみて、補修用のアルミポールがあって、他のブログなんかも読むと応急処置だとか転ばぬ先の杖と持ってる人もいるようでした。590円だし買ってみよう、と試したらこれはちゃんと曲がりにも耐えてて、応急処置的に見えてはしまいますが、ポールも航空アルミなので曲げ耐性もあるようです。
アルミのポールを補修しようとしたら、接着剤では強度が足りなく、通常のアルミでもだめ、航空アルミのものじゃないとポールの補修はうまくいかないということがわかりました。
他にもグラスファイバーの1個古いポールなんかも、サイズが合えば補修素材として使えそうですが、サイズが合わなくて試さずに終わりました。
現在まだ壊れてなくても、ちょっとした風で折れることもあるので、590円で転ばぬ先の杖が買えるなら安いので1つ持ってた方がいいと思います。
結局もう1個買った
ポールが1本折れただけで買い替えですか、といった具合ですが、今が6月で、これからテントを使いたい時期に入るのでできればもう1個欲しいと思ってたので、中古の同じタイプのテントがちょうど安く出ていたのでそれを買いました。送料入れても5000円と安く、悪くないかなと思いました。
2個あれば1個壊れたー、となっても片方を修理しながらもう1個は持っていけるので、いざという時に困りにくくなります。5000円の出費ではありますがネカフェに3回泊まったと考えれば高くはないですね。