しばらく乗ってなかったらエンジンのかかりが悪くなりました。
調べてみると症状は
・アクセル開けた状態だと正常に動く。
・アイドリング状態にすると途端に止まる。
だったので、キャブのアイドリング時に使用するスロージェットの詰まりと判明しました。原因がわかったので直してみました。
キャブの構造はどの車種でもほぼ共通の形状で車種が違うから参考にならないということはなく、一般的なキャブレターのオーバーホール方法を探せばたいてい合います。
図から、下側にある青いのと赤いのがスロージェットとメインジェットです。
スロージェットはアクセルを閉じている状態で使われるもので、細い穴から少量のガソリンが噴射されます。メインジェットはアクセルを開けた時にガソリンを多く送るため真ん中の大きいスペースを使って噴射量が多くなるよう穴が多めに開いてます。
アイドリングとアクセルを回している状態では別々の場所からガソリンが噴射される、と覚えておきます。
これは実物、スロージェットを外した後に撮ったもので、金色のメインジェットもすぐにわかる形状です。
どちらもマイナスドライバーだけで簡単に開け閉めできます。
取り外した直後の状態。白いものが付着しているので磨いていきます。
詰まってると思われる箇所は先端のリコーダーの指を抑えるとこ、のような穴の部分で、ここが詰まることでガソリンが出なくなり、エンジンがかからなくなる、という箇所です。
π40、と刻印があります。交換が必要になったらこのサイズのを注文、と覚えておきましょう。
詰まりの解消には、この穴が電気に透かしてみてきれいに丸に見える状態まで、パーツクリーナーと場合によって爪楊枝などの細い棒で掃除します。
メインジェットは5個開いている中透かしてみたら3箇所詰まってました。スロージェットも2個中1箇所詰まってました。
詰まっていたものは、白い粉で、長期間放置した際に出たアルミニウムの錆のようです。
アルミは錆びないのではなく、錆びると白い粉出す錆び方をするんです。
スロージェットの方も同じように2箇所の穴を掃除していきます。
掃除完了後、だいたい詰まりも解消してます。
まとめ
バイクや車は長期間乗らないとキャブが終わる、と言われてますが、掃除すれば直る程度のことだったりします。