完成したものからまずは載せてみましょう。暇があったらこういうの欲しい、と撥水加工の生地だけ買っておいたやつをやっと形にしました。
これが買った生地。素材がポリエステルで撥水加工ありで、オレンジ色を選びました。雨が降ってる時しか使わないということは、目につきやすい派手な色の方がいいのです。
ロードバイクのバッグはうちにあるものは完全防水ではなくナイロンだったかポリエステルでほんの小雨程度なら平気ですが普通に降ってる状態で雨に濡れると中まで染み込んでくるのです。人の方はカッパを着て濡れなくても、バッグの中がビシャビシャに浸水してたら嫌でしょう。ということで作りました。
今回買ったこの生地も完全防水ではなく生活防水程度の撥水効果しかなさそうです。使用用途がお弁当箱入れなど少しくらいなら水に濡れても平気ですよって生地です。実はネットでそんなに詳しくない状態で買ったので思ったのとちょっと違うのが届いたんですが、使わないで捨てるのは勿体無いし撥水効果は確かにあったので二重に防水ができてだいぶまし、という位置付けでしょう。完全防水の生地などは今後詳しく覚えてきたら入手しようかと思いますが、ゴアテックスだとかの雨具の生地は業者限定でしかも使用用途も決まってないと生地が卸してもらえないハードルの高さ、など雨具業界も色々あるのだなと思うところです。
それではここからは過程を載せていきましょう。
カバーをかけたいバッグはこれです。コンパクトなのに日常生活で入れる程度のものなら大抵入る、ペットボトルを1本入れられるオシャレさ、すぐに取り外してバッグとして持ち運べる着脱の容易さ(ただし見た目はカメラ好きのおっさんみたいな風態になる)
このバッグを荷台につけて大雑把にサイズを測って簡単な設計図を用意しておきます。なくても問題ない簡単な作りなのでなくてもいい人は書かなくてもいいでしょう。
だいたい縦90cm、横80cmでした。それにひもを通すために折る部分を余分に5cm程度みておきます。縦95cm、横85cm、これを生地に線を引いてカットします。
カットした生地です。
んでこの生地を図のように点線1で1回折って外枠を縫う、点線2を折って縫うことで内側に筒ができてひもを通せるわけです。いたってシンプル、図にするまでもなかったがブログ用として作りました。
では実際の現場です。設計図を書いたら作るのです。
まずは1の点線の外枠を、サイズはものによってまちまちですので今回は5mmで。ノギスを使ったのはうちにあったからです。測れればなんでもいいでしょう。5mmで折ったらここをアイロンで熱して癖をつけておきます。そして縫い付け、ただただ普通になみ縫いしていくだけです。
これが縫い付け1を終えたところ、2の縫い付け用に線も引きました。1を縫うことで強度が上がるわけです。手縫いなのでここまで10時間ほど。単調作業なのでこれがミシンだったら5分かからないだろうな〜、とか、手縫い上手になれば地球文明が崩壊しても役に立つかな〜、とか、長期キャンプでお店もない山中で服なんかが切れても応急処置できるな〜、とか考えながら自分を納得させるわけです。普通に考えてミシンだけ覚えれば一般的な暮らしなら十分なわけですから手縫いする意味を考えさせられる。
こちらは完成。ゴム紐をこれから通すところ。ここまで100均のソーイングセットのみでできます。低コストでカバーだけじゃなく服なども自分で設計して作れるかもですね。
完成後、ゴム紐を通すのに1部分カットして通します。ひも通し使う。108円で専用ツールが使えるので必ず買っといた方がいいでしょう。専用品と似て非なる代用品では使い勝手が全然違うのです。
通し終えたところ、急に外れたりしないよう安全ピンで止めて返し縫いでがっちり多めに縫っておきます。これで安心。
んでこれが完成した防水カバーを装着してみた裏側。ゴム紐を使った方が着脱も簡単でいいかなとやってみてのまずまずの完成度でした。サイズ的に荷台も全部覆えるようになっているので土砂降り以外の雨なら濡れなくなるでしょう。
カバーをかけたかったのはこのバッグです。最初の方でも載せましたが。もう1個自転車用バッグがあるのでそのうちまたもう1個カバーを作るでしょう。
外した状態。パッとみ1000円、ちょっと高いとこでも2000円って雰囲気です。自分で作ると生地とゴム紐の割合でいえば500円以下で作れます。
そしてたぶんアジアから似たようなものを仕入れると1個50円以下で仕入れられるでしょう。1個じゃ売ってくれませんけどね。
これならバッグに入れて持ち歩いても負担になりません。
カバーをかけるとこんな見た目になります。雨具として可もなく不可もなく。着脱は容易っていうのと、市販品と違って自分好みにカスタマイズできるので、この部分が気に入らないということがないのが自作のいいところでしょうか。
終わり。